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2017.10.23

今日は歴史と基本3型について書きたいと思います。

現在のスーツの形が定まったのは、1920~30年代ごろです。ウェストにシャイプを加え、胸部と腰まわりはカーブを描いて包み込むイングリッシュドレープスーツ。そして、ウェストシェイプをかけないボックス型のナンバーワンモデル。この2つの登場がそれになります。前者はダンディズムの構築を意図する現在のブリティッシュスタイルの、後者は人体への忠実さを図るアメリカントレッドの規範となり、それぞれのスタイルを発展させている。一方、両者からやや遅れて歩みを始めたクラシコイタリアは、重心を高く取ったウェストシャイプで、自然に体にフィットするスタイルにエレガンスを見い出し追求している。この3スタイルを軸に、今尚スーツの進化は止まらない。

ブリティッシュスタイルは、構築的な手法でダンディズムを表現し、特徴はパッドを入れ、袖山をきちんと出したパッデッドショルダーとタイトにシェイプされたウェスト、肩から胸や背にかけて表れる優美な布のたるみ、チェンジポケットを付属させるのが一般的な特徴です。

アメリカントレッドスタイルは、体型を選ばない汎用性の高さが魅力的で、肩のラインに自然に沿わせたナチュラルショルダー、3つ尾端段返り中1つ掛けのフロント、背面裾のセンターフックベントといった、いわゆるI型の特徴がその基本。腰の絞りが少ないボックス型シルエットは、着る人を選ばない。

クラシコイタリアスタイルは、人体美を反映させエレガンスを醸す、自然で優美なショルダーラインと「いせ込み」という技術を駆使した立体的な袖付け、重心を高く取ったウェストシェイプが生む身体に馴染むシルエット、やや短めの着丈がポイント。それらを生み出す細部に光る手仕事も見逃せません。

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